2018年10月22日

謎のボコーダー(BEHRINGER)

久しぶりに「東京楽器フェア」に行ってきた。
といっても 楽器フェア自体 2年に一回しか開催されていないのだが。

残念ながら 毎回規模が小さくなるようで 展示ブースも地味。
あまり金を掛けていないように見えた。

フェンダー、ギブソンが出展していない!

とは言うものの 国産メーカを中心に 新製品やふだん触れない楽器等も試奏できる。

Rolandの新製品AX-Edgeも弾いてみた。
キーター(いわゆるショルダー・キーボード)は今ひとつ「デザイン的にスッキリしないな」(Rolandしか販売していないが)と思っていたが
今回鍵盤が全て黒のモデルが有り 価格(10万円)とともにかなり惹かれた。

さて本題 会場をぐるぐる回って 行き着いたのが ベーリンガーのブース。
なんだか見たことのあるキーボードが展示されている。
一回り小ぶりだが パネルの配置やモジュレーションスイッチ類がVP-330そっくり。
前にも書いたかもしれないが 実は 私自身 VP-330初期型を所有している。

試奏してみた。
ミキサーでまとめてスピーカーから音が出ていたので 詳細な音は確認できなかったが 雰囲気はまるでVP-330。
オートピッチシフトの効き具合もよく似ている。

流石ベーリンガー DeepMindに引き続き ボコーダー発売か?
ブースにいた係員に聞いてみた。
「今回展示してみましたが 発売するかどうか未定です。」
とのこと。

なかなか雰囲気はよくできているのちょっと興味を持った。
出てくるならいくらぐらいのプライスがつくのだろうか?
IMG_E6762.JPG
posted by sugi at 19:32| Comment(0) | 電子楽器

2018年09月26日

HA-9P修理お問い合わせ

久々に楽器の話題です。

HA-9Pというワウペダルが修理可能かとのお問い合わせをいただきました。
http://effectsfreak.com/effect/apollo_shin-ei/ha-9p_surf-wah-tornado-siren/

実は私自身 このエフェクターを知りませんでした。
Web検索してみると なんといくつかのブランドで出てくるではありませんか。

どうやら1960年台にApollo (Shin-ei)が開発もとで honey、Greco、Cromwell などのブランドで販売されていたようです。
honeyはTESCOの販社だったようですが 詳しい情報はありません。
Grecoはおそらく神田商会、Cromwellは輸出先のブランドだったのではないでしょうか?

セレクターさえ壊れていなければ修理はできそうです。
posted by sugi at 19:46| Comment(0) | 電子楽器

2018年01月08日

BOSS CE-1コーラスアンサンブルBBD修理

BOSS CE-1の修理依頼が来た。
「少し音が歪む」との事。
ce-1.jpg
到着して試奏してみると なんとなくおかしい。
追いかけていくと どうやらCE-1が使用している松下製BBD(バケット・ブリゲード・デバイス)MN3002が不良のようだ。
BBDとは直列のコンデンサーに電荷を次々移動することで信号の遅れを作り出す素子のこと。
MN3002は512段(ステージ)のコンデンサーを内部に持っている。
3002.jpg
で修理するためにはこのBBDを交換しなければならない。
ところが この素子は日本中捜してもどこにも在庫がない!つまり CE-1のBBDが壊れると もはや修理は不可能なのだ。
もし どうしても修理しようとするとMN3002を搭載している機器(CE-1)を探し出してきて 取り外して使用しなければならない。

はてさて どうしようか?
ふと気がついて 手持ちのICを捜してみると、MN3001が何個かある。
これは MN3002が2個パッケージングされているもの。(512段×2=1,024段)
ICの形状、ピンは一緒。
これの半分を使えれば良い。

ピン配列を調べるとそのまま行けそうだ。

という事でMN3001を代用することで修理完了。
幸いほぼ同じ時期のBBDだったので ほぼ同じ音で修理できたようだ。

今回は3001代用で修理ができたがMN3001も市場には全く無い。
うちの手持ち分が無くなると修理はほぼ不可能。

CE-1でお困りの方は 早めに連絡ください。
posted by sugi at 19:23| Comment(6) | 電子楽器
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