2017年09月02日

落雷(サージ電流)から機器(パソコン、HDD)を守る

<前回の続き>
というわけで 知らない間にHDD内のデータは破損(変質)してしまうことは稀にあります。
更にこの破損(変質)したデータは データ復旧しても 読めません。(アプリから開かない)

「データ復旧したのになぜ?」と思われるかもしれませんが、データ復旧はあくまで通常に手段では読み出せないデータを様々な手段で読み出す事。
読み出したところで すでに破損しているデータは破損したまま。
この状態のデータを読み出す方法はありません。

さらに 前回のブログで書いたように 落雷の直撃でなくとも遠くに落ちただけで影響を受けることが有ります。
このケースでは何が起きたか気が付かないことが多いようです。

さて この落雷からデータを守るには?

「スイッチを切っておけば良い。」
「雷ガード(タップ)がある。」
はっきり言って この方法は あまり役に立たないと思って下さい。

なぜなら
落雷時の電圧は200万〜10億ボルトと言われています。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%90%BD%E9%9B%B7

雷自体 何百メートルも空中を放電して落ちるわけですから僅か数ミリ切られているだけのスイッチや少々の保護回路では強大な雷の電流を防ぐことは出来ません。

パソコン自体は基本的に電源を落とすわけには行きませんから 落雷した場合データを守れませんが バックアップ用のデータは保護する方法があります。
1.バックアップ用のメデイア(HDD)はバックアップ時以外は 電源ケーブル、USBケーブル(LANケーブル)等のケーブルはすべて抜いておく事。
  そうすることに拠って 電源や他の機器から回り込んでくる電流を防止することが出来ます。
2.クラウドにデータを保存する。
  商業クラウドサーバーにデータを保存しても良いし、
  他の場所にデータサーバー(パソコンで良い)を設置できるならVPNで結んでデータを退避させる方法もあります。
私共では両方のやり方で二重にバックアップしています。

重要なことは電気的に完全に分離しておくことです。
terastation.jpg
posted by sugi at 11:51| Comment(0) | データのバックアップ

2017年02月24日

バックアップの話

「外付けのHDDが認識しなくなって 電源を入れ直すと最初カタカタという。やはり認識しない。」
「十中八九 中身のHDDの障害です。」
「まだ1年も使っていないが?」
「壊れる時は使用時間に関係なく壊れます。 新品を買って3日で壊れてケースもありますよ。」
「十年使い続けている人もいるが」
「3日で壊れることもあれば、10年使えることもあります。」
「えっ じゃあ HDDって信用出来ないのか?」
「信用できません。壊れることを前提にバックアップを取るしかないです。」
「知らなかった。・・・・・・・」
「皆さん壊れて初めて HDDの信頼性のなさとバックアップの重要性を知るのです。
私共もこんな商売をしていると多くの事例を見ているので怖くて仕方ありません。」
「自分のデータ壊れたことある?」
「ええ 何度も。バックアップを取っているのでもとに戻せますけれどね。」
「・・・・・・・・・・・・・・・・」
exthdd1.jpg
posted by sugi at 14:00| Comment(0) | データのバックアップ

2016年10月05日

クラウドバックアップの勧め

先日 大手販社のシステムエンジニアとバックアップの話が出た。
ある客先で(と言うより今回データ復旧したお客様)
「データ共有/バックアップシステムを構築するのに(4台構成の)RAID5(6)でも障害が発生することがわかったので 2台のHDDでRAID1を組み、それを2セット使って相互にバックアップすることにした。」
「いいですね 前にお話したように安価なRAID5のNASは実は信頼性が極めて低いので 今回のシステムのほうが安全でしょうね。」
しかも今回QNAP社製のNASを使うとのこと。
「いいですね、少なことも(〇〇○社製よりは)信頼性は高いですよ。ただ欲を言うともう一つ別のバックアップがほしい。かつて事業所に落雷があり中にあった(ネットワークで繋がっていた)PCやNASが全滅した事故がありました。」
「そうか クラウドか、検討したことは有ったがいまいち安全性(情報漏洩)にかけるのでやめたんだが、そういう方面から考えたことはなかった。」
「御社のように事業所がいくつもある場合、別の事業所に社内クラウドと言うかたちでVPNで繋ぐ方法もありますよ。」

実際にコミュファ光のビジネスプランを使うとホーム契約とほとんど変わらない料金で異なった事業所間をVPNで結んでくれて同一セグメントにすることもできます。
要するに離れた事業所で同じネットワークアドレスを使うことができます。(同一構内のLANと同様の使い方だできる。)
実際にコミュファ光ビジネスで2事業所を結んで便利に使っている会社があります。
コミュファビジネスの良いところはこれらの設定まですべてやってくれることです。

二拠点以上の事業所が有ってネットワークを使っている企業ならこれは検討する価値は十分あると思います。
posted by sugi at 17:00| Comment(0) | データのバックアップ
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