「エクセルで作った表がうまく出力できない。」
1年ほど前にパソコンの使い方を指導した方から電話。
うまく出力できないとは データを入力したセル以外に罫線が引かれていて必要な1ページ目をプリントアウトすると16ページ分出力されてしまうというもの。
そのページが12ヶ月分あるためすべて修正するのは面倒なのでプリントアウト時に1ページだけを選択することで解決。
その後でUSBメモリーへバックアップする話に移った。
この方はパソコンでデータを言ったの保存した上でメモリーにバックアップしていたので良いのだが USBメモリーに直接保存することの危険性をお話しておいた。
”データをUSBメモリーから直接開いて作業終了後そのままメモリーに保存する”
と云う使い方をする人がいる。
と言うより メモリーを主体に使う人はこんな使い方をする人が多いかもしれない。
過去に書いたことがあるが これは結構危険な使い方だ。
なぜならUSBメモリーに使われているフラッシュメモリーは寿命が短く かつ 上書きすることにより同じ場所に書き込まれてしまう可能性が高い。
フラッシュメモリーのセル(データを書き込む最小単位=0か1が書き込まれる部分と考えて下さい)は500回しか書き込みが出来ない。
酸化皮膜で絶縁されているがその絶縁を通過してデータ書き込む度にその絶縁が劣化していき 約500回で絶縁できなくなってしまうのだ。
こうなると 書き込まれたデータは破損してしまう。
こんなことは普通まず知られていない。
USBメモリーは可動部分がないため 強固に見えるが実は結構脆弱なのだ。
実はこれ以外にも物理的な構造にも大きな問題がある。
いずれにしてもUSBメモリーにだけ頼るのは極めて危険。
必ずパソコン上に保存した上でUSBメモリーにバックアップして下さい。
2018年02月10日
USBメモリーはPC本体のデータのバックアップにお使い下さい
posted by sugi at 22:46| Comment(0)
| メモリー
2017年09月27日
破損ファイルの話
今 データ復旧のご依頼をいただいているメモリー。
通常の状態ではメモリーにアクセスが出来ないため リワーク作業を行うことになった。
ここでリワーク作業の説明をしておくと
基盤に乗っているメモリーのハンダを溶かし 取り外し、治具(ソケット)に載せ 直接データを読み出す事。
最近のメモリー(USBやSD等)は内部のメモリーが一体型になっておりリワークが出来ないものも多くなっている。
なんとか データの読み出しは出来たのだが ファイル自体がかなりな割合で破損している。
データ復旧は手間さえかければどんなデータでも復旧できると考えられているが実際には復旧できないケースも多い。
復旧率90何パーセント という文字が データ復旧業者のホームページに書かれているが はっきり行って嘘。
何を母数にすればそんな値が出てくるのだろうか?
現に そんな数字を謳っている業者で「復旧できなかった。」という 復旧の再依頼が月に何台か私共にやってくる。
その数だけ見てもとてもそんな数字が嘘だとわかる。
しかも その復旧できなかったという案件の何割かは私共で復旧できています。
もちろん なんでも復旧できる、全てできる とは言いません。
出来ない(復旧のしようがない)ものも結構あります。
さらに ひどいのは 明らかにその業者で状態を悪化させているものまであります。
さて話を戻して
たとえデータを無事抽出できても ファイルが破損していることも結構多い。
すべてのデータ破損しているということではなく復旧した内の幾つかのデータが破損しているという状態。
殆どのデータが破損していることも有れば、半分ぐらいが破損していることも有る。
これは元の情報が破損している為でいくら復旧技術が進歩しても復旧することは出来ません。
このようなケースを含めれば 復旧できる割合はもっと減るはず。
90%を越すなんてことはとても考えられません。
”データ復旧は出来ないことも多い”ということを予めご理解いただいて 普段からしっかりバックアップを取りましょう。

リワークではなく使用中にメモリーチップが外れてしまったというお粗末なケース。
※メーカーの製造がいい加減でした。
通常の状態ではメモリーにアクセスが出来ないため リワーク作業を行うことになった。
ここでリワーク作業の説明をしておくと
基盤に乗っているメモリーのハンダを溶かし 取り外し、治具(ソケット)に載せ 直接データを読み出す事。
最近のメモリー(USBやSD等)は内部のメモリーが一体型になっておりリワークが出来ないものも多くなっている。
なんとか データの読み出しは出来たのだが ファイル自体がかなりな割合で破損している。
データ復旧は手間さえかければどんなデータでも復旧できると考えられているが実際には復旧できないケースも多い。
復旧率90何パーセント という文字が データ復旧業者のホームページに書かれているが はっきり行って嘘。
何を母数にすればそんな値が出てくるのだろうか?
現に そんな数字を謳っている業者で「復旧できなかった。」という 復旧の再依頼が月に何台か私共にやってくる。
その数だけ見てもとてもそんな数字が嘘だとわかる。
しかも その復旧できなかったという案件の何割かは私共で復旧できています。
もちろん なんでも復旧できる、全てできる とは言いません。
出来ない(復旧のしようがない)ものも結構あります。
さらに ひどいのは 明らかにその業者で状態を悪化させているものまであります。
さて話を戻して
たとえデータを無事抽出できても ファイルが破損していることも結構多い。
すべてのデータ破損しているということではなく復旧した内の幾つかのデータが破損しているという状態。
殆どのデータが破損していることも有れば、半分ぐらいが破損していることも有る。
これは元の情報が破損している為でいくら復旧技術が進歩しても復旧することは出来ません。
このようなケースを含めれば 復旧できる割合はもっと減るはず。
90%を越すなんてことはとても考えられません。
”データ復旧は出来ないことも多い”ということを予めご理解いただいて 普段からしっかりバックアップを取りましょう。

リワークではなく使用中にメモリーチップが外れてしまったというお粗末なケース。
※メーカーの製造がいい加減でした。
posted by sugi at 18:25| Comment(0)
| メモリー
2017年09月11日
USBメモリー読めない USBメモリー読めない
「急に読めなくなった。データを取り出して欲しい。」
先日持ち込まれたUSBメモリー、数年使っておられるとのことで 調査してみると全く認識しない。(メモリーにアクセスできない)
おそらく メモリーコントローラーの障害だと思う。
いつものやつを聞いてみた。
「メモリーからデータを開いて (作業終了後)そのまま メモリーに保存してませんか?」
「そのような使い方をしてます。」
「それ 最悪です。ただでさえ寿命の短いメモリーに負荷をかけてますよ。また上書きすることによりトラブル発生時にデータ復旧も難しくなります。」
「えっ そうなんですか?」
「(当然)バックアップを取ってませんよね。」
「・・・・・・・・」
何度も言ってますが メモリーの間違った使い方をしている人が多いので 再度言います。
<USBメモリーの正しい使い方>
1.作業はPC上のファイルで行う。
2.作業終了後 ”名前を付けて保存”(同じファイル名の場合日付を付加しておくと良い)
3.PCのHDDに一旦保存してから USBメモリーにデータを移す
4.次回作業時もPC上のHDDからファイルを開く
かならずこの手順を守って下さい。
※ USBメモリーは思っているより寿命が短く、物理的損傷に弱い
先日持ち込まれたUSBメモリー、数年使っておられるとのことで 調査してみると全く認識しない。(メモリーにアクセスできない)
おそらく メモリーコントローラーの障害だと思う。
いつものやつを聞いてみた。
「メモリーからデータを開いて (作業終了後)そのまま メモリーに保存してませんか?」
「そのような使い方をしてます。」
「それ 最悪です。ただでさえ寿命の短いメモリーに負荷をかけてますよ。また上書きすることによりトラブル発生時にデータ復旧も難しくなります。」
「えっ そうなんですか?」
「(当然)バックアップを取ってませんよね。」
「・・・・・・・・」
何度も言ってますが メモリーの間違った使い方をしている人が多いので 再度言います。
<USBメモリーの正しい使い方>
1.作業はPC上のファイルで行う。
2.作業終了後 ”名前を付けて保存”(同じファイル名の場合日付を付加しておくと良い)
3.PCのHDDに一旦保存してから USBメモリーにデータを移す
4.次回作業時もPC上のHDDからファイルを開く
かならずこの手順を守って下さい。
※ USBメモリーは思っているより寿命が短く、物理的損傷に弱い

posted by sugi at 22:49| Comment(0)
| メモリー
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