2013年05月24日

Roland CR78のバッテリー交換(自分で出来ます)

今年 奥山電脳工房はヴィンテージ電子楽器の修理を始めました。
http://www.den-now.com/instruments/index.html

また本格的に稼働しているわけでもないので ホームページに告知しただけですがそれでも、ぽつぽつお問い合わせや修理のご依頼をいただいております。


意外だったのがローランドCR-78の修理やお問い合わせが多いことです。
この機種は発売当初はたいして注目されていたわけでもないのですが、いつの間にか伝説の楽器に成っているようです。

さて、Roland CR-78はリズムの打ち込みと記録ができるリズムマシン(リズムボックス)の最初のものの一つです。
その為、メモリーとバックアップ用のバッテリーを持っています。

このバッテリーが問題で、
当時充電できる二次電池で一般に使えるものはニッケルカドミニュウム電池だけでした。
この電池は 放電した状態で 長くおいておくと 液漏れを起こします。
この漏れた液(水酸化カリウム水溶液)は強アルカリ性のため金属(基板のパターン等)を腐食し、修理不能の状態と成ってしまいます。

これが原因で多くのRoland CR-78が音のでないオブジェになってしまいました。

cr78-1.jpg

もし、今 正常に動作するCR-78をお持ちでしたら、このバッテリー(SANYO N-SB3)を交換することをおすすめします。

N-SB3.jpg

しかしこの電池は もう生産されておりらず、まず手に入りません。

そこで このバッテリーの代わりに 電話機のワイヤレス子機に使われているニッケル水素の交換用バッテリを使用します。
3.6Vのものであれば何でも使用できます。また、家電量販で入手できます。
今回交換したのは1800ma オリジナルのN-SB3の20倍の容量があります。

cr78-2.jpg

交換はハンダ付けが出来る人なら 誰にでも可能です。
※+−を間違わないように注意してください。
※あくまで自己責任で行ってください。

交換できたら、少なくとも半年に一回は丸一日電源を入れ 充電してください。
http://www.den-now.com/instruments/echo.html


なぜか奥山電脳工房に転がっているCR-78の試作機
CR-78をお持ちの方は 何が違うか 比べてみてください。
cr78-proto.jpg
posted by sugi at 20:26| Comment(3) | 電子楽器
この記事へのコメント
奥山電脳さま、
いつも大変興味深く拝見させて頂いております。
特に「電子楽器修理」は、全て見ております。

それで、CR-78、ニッケル水素電池のインストールを自分でやってみようと思うのですが、2つばかりご質問がございます。

@新しくインストールするニッケル水素電池は、電話の子機などを
使って一度「満充電」してからCR-78に取り付けた方が良いのでしょうか?
あるいは、空の状態で取り付けて、CR-78側で充電した方が良いのでしょうか?

A電池のCR-78内部への取り付け位置に、何か注意する点などございますか?
と申しますのも、ニッケル水素電池は充電中に「熱」を持つと思われるからでございます。

ご教授頂けますとありがたいです。
Posted by 山ちゃん、 at 2015年08月01日 11:30
コメントに気がつかず返事が遅くなりました。
申し訳ございません。

1.充電に関して
 特に気を遣わなくても良いでしょう。購入した時点で有る程度は充電されていますから そのまま交換して丸一日電源を入れっぱなしにする で良いと思います。(私共もそうしています)
2.取り付け位置に関して
 これも難しく考えることは無いでしょう。動かないように固定は工夫してください。

<注意点>
交換してから 一ヶ月に一度ぐらいは通電して充電してください。
ニッケル水素電池は意外に早く自己放電しますから。
Posted by 杉山@おくやま電脳工房 at 2015年08月18日 13:15
奥山電脳さま、

ご返答感謝でございます。良く理解できました。

深謝でございます!(^^)
Posted by 山ちゃん at 2015年08月25日 19:07
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