「少し音が歪む」との事。

到着して試奏してみると なんとなくおかしい。
追いかけていくと どうやらCE-1が使用している松下製BBD(バケット・ブリゲード・デバイス)MN3002が不良のようだ。
BBDとは直列のコンデンサーに電荷を次々移動することで信号の遅れを作り出す素子のこと。
MN3002は512段(ステージ)のコンデンサーを内部に持っている。

で修理するためにはこのBBDを交換しなければならない。
ところが この素子は日本中捜してもどこにも在庫がない!つまり CE-1のBBDが壊れると もはや修理は不可能なのだ。
もし どうしても修理しようとするとMN3002を搭載している機器(CE-1)を探し出してきて 取り外して使用しなければならない。
はてさて どうしようか?
ふと気がついて 手持ちのICを捜してみると、MN3001が何個かある。
これは MN3002が2個パッケージングされているもの。(512段×2=1,024段)
ICの形状、ピンは一緒。
これの半分を使えれば良い。
ピン配列を調べるとそのまま行けそうだ。
という事でMN3001を代用することで修理完了。
幸いほぼ同じ時期のBBDだったので ほぼ同じ音で修理できたようだ。
今回は3001代用で修理ができたがMN3001も市場には全く無い。
うちの手持ち分が無くなると修理はほぼ不可能。
CE-1でお困りの方は 早めに連絡ください。