2018年02月25日

写真の修正をした

「紙に書いた文字を写真に撮ったが真上から取れなくて台形になっている。修正できますか?」
「出来ますよ。その手の修正はそう難しくないですよ。」
前に来られたことのある方から電話。
前に来られたことがあると言ってもお住いは結構遠い。
車で一時間以上掛かる距離。
都会地と違って この辺り車で1時間も走ると 5〜60kmは行けてしまう。

持ってこられたのは 本当に古い書(一番古いものは500年ぐらい前に書かれたもの)
故あって だれの書かはあかせないが 有名な武将に関する物。

フィルムカメラで撮って フィルムスキャナでデータしたもの。
スキャナも高価なものではなく さらに慣れていないせいか あまり状態は良くない。

使い慣れたFireWorksで処理をしたが 一枚一枚かなり状態が異なり23枚処理するのに2時間ほどかかった。

結果的には まあなんとか見られる状態に。
大変喜んでもらえた。

しかし 最近 思わぬ仕事が舞い込んでくる。

知っていれば何も難しくはないのだが やったことのない人にとっては どう手を付けてよいかがわからないのだ。
posted by sugi at 23:47| Comment(0) | パソコン基礎知識

2018年02月24日

ドナーHDDの話

”ドナーHDD”
時々このブログでも触れているので 「知っているよ。」
と言われるかもしれませんが 少し詳しく触れておきます。

まず
<なぜドナーHDDが必要なのか?>
症状が軽く ファームウェアも正常に読み出せるならドナーHDDは必要ありません。
ところが 症状が重く ファームウェア障害やヘッド障害等の場合 その代替となるHDDが必要となります。
それがドナーHDDです。

<どのようなHDDがドナーとなるのか?>
”臓器移植コーディナーター”という言葉を聞いたことが有るでしょうか?
人間の臓器移植手術は誰の臓器でも移植できるわけではなく血液型を始め 様々な因子が適合して初めて移植ができるのです。
このコーディネーターの役割も我々ははたしています。
ただ人間のように複雑な調査をするのではなく 同じメーカー、同じ型番の同一ロットのものを探すのです。
なぜなら 完全に一致するのは同一ロットの製品しか無いからです。
SeagateのHDDにはファームウェア番号というのがラベルに書かれています。
ファームウェアが一致しなければ 復旧できないということは 少しは知られてきているようです。
では「ファームウェア番号が一致すれば全く同一のファームウェアといえるのか?」
実は同一とは言い切れないのです。
最近のファームウェアは効率化のためロット(使用しているパーツ)毎にすべて書き換えられているわけではありません。
ある程度の柔軟性を持たせてあり 各パーツから収集したパラメータを登録することができるのです。
その為 同一のファームウェア番号を持っていても使用しているパーツが異なれば 同一のファームウェアとは言えないのです。

ファムウェア番号が一致すれば「基盤交換できるじゃないか。」と思い込んでいる人も多いようです。
業者の中にもいます。

そんなわけで 相変わらず基盤交換はタブーです。
firmwear.jpg
posted by sugi at 20:34| Comment(0) | データ復旧

2018年02月23日

破損したファイル

データ復旧が出来ても必ずしもデータが正常とは限らない。
「?」
と言われそうだが データ復旧とは 正常にデータを読み出す手がかりを失ってしまったHDDを中心とするメディアから何らかの方法でデータを引きずり出す作業なのだ。

正常なファイルシステムはファイル名と実態のデータ(もしくはその格納場所)がリンクしていて 本の目次の頁をめくればその章が読めるように データを読み出せるわけだ。
このリンクが何らかの障害により切れてしまったのが データ復旧を必要とするHDDなのだ。

現実には なんとかリンクを辿ったり あるいはファイルの特徴からファイルを切り出したりするわけだが その切り出した実データが壊れていることがある。
まり 一見 データ復旧は出来ているが ファイルが破損しているケース。
本に例えると ”目次から ある章の内容を読もうと開いてみると ページが破れていて読めない”という状態。

こんなケースは案外多くて しかも多くの場合 読めないページ(実データ)の修復ができないのだ。
posted by sugi at 22:41| Comment(0) | データ復旧
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