先日 引き取りに行った 専用ソフトが載った大手企業さんのラインデータのロガーPC。
なんとか先方さんの年内最後28日夕方に納品してきた。
これが止まってしまうとラインの管理ができなくなるとのこと。
PCとしてはDELLの普通のデスクトップだが 今や中古で探してもなかなか見つからない。
我々から見ると「大手企業さんのラインでこんな古い機種が!」なのだが
そもそもパソコン業界(関係者)と生産機械業界(企業)では時間の進み方が異なる。
パソコン関係の人間から見ると10年前の機器など大昔のものだが、ラインの生産機械は30年以上使われることは普通。
その為 生産機械の制御にパソコンを使うと(コストや機能から考えて当然のセレクトなのだが)使っているうちに時間のズレが生じてしまう。
このようなことは製造業だけでなく様々な分野で見受けられる話で
軍用のものなども アメリカ軍で使用している機器のCPUはペンティアムUだったり、韓国海軍のフリーゲート艦の戦闘システムのCPUが486だったりするわけだ。
産業用のPCの場合 すでに製造機器のメーカーがそのシステムの生産を止めてしまったり、無くなってしまったメーカーすらある。
その為 古いPCを使い続けざるをえないのだ。
また新しいPC(OS)ようにシステムがアップデートされていたとしても コントロール用のPC(システム)だけで数百万、一千万することもある。
産業機器だけををコントロールさえできればよいのだから たとえWindowsXPであっても 特にアップデートすることも必要ない。
(中には未だにDOSやOS/2で動いているものさえあるようだ。)
というわけで 同型機種の中古で程度の良いもの(特にコンデンサー周り)を探し出し、元のPCのHDDからディスクイメージを抜き出し、起動できるように修復した。
元のHDDだから再設定も必要ないわけだ。
このPC自体 中古市場でも数が減って来ているので 予備に後2台準備して欲しいとの事。
年明けにまた程度の良いものを探さなければ。
2016年12月29日
年内最後の納品
posted by sugi at 15:02| Comment(0)
| パソコン基礎知識
2016年12月25日
起動しない専用機(用のPC)つづき
昨日のブログ書いたコンデンサーの液漏れに伴う容量抜けで起動しなくなったPC。
電解コンデンサーは安価で大容量のものが作りやすいが 其の製造方法や材質によっては寿命が極端に短くなる場合がある。
また条件によっては液漏れ、膨張、破裂、極端な場合爆発を起こすことも有ります。
一般に電解コンデンサーは10℃温度が上がると耐用時間は半分になります。(10℃下がると寿命は倍になる。)
その為 温度の上がりやすい電源の内部に使われているコンデンサーなどは電源のファンが焼き付き 十分な冷却が行われなくなると それこそ あっという間に液漏れやパンクする。
素材や製造法によることも多く
2000年代の初めの頃 台湾製の電解液の質が悪く 極めて短時間で液漏れや、破裂が破裂が多発したことがある。
また 高品質を誇る(はずの)ニチコン製電解コンデンサーで電解液の過充填により膨張や液漏れが多発したこともある。
この問題のコンデンサーはHPのワークステーションに使われていた。
おくやま電脳工房で この頃のHDのワークステーションを数台使っていたが やはり液漏れで一台ずつ起動しなくなったり、不安定になり
現在 動作しているのは一台しかない。
この一台もCPU周りの温度の高い部分に使われているコンデンサーは液漏れを起こしており、もうそれほど寿命は長くないようだ。
障害を起こしている電解コンデンサーを交換することによりPCは復活するようだが、すでに製造後10年以上経っている為
無理して使い続ける必要もなく新しい機種に順次交換してきた。

hpワークステーション内部のコンデンサー
流石に 最近のPCでは液漏れを起こすコンデンサーは殆ど見ないが 10年以上前のパソコンを使い続けている場合、一度内部を点検してみた方が良いだろう。
最初に書いたように 温度が上がるとコンデンサーの温度が上がると寿命が短くなることから 空気の吸入口やファンなどのホコリも掃除しておこう。
電解コンデンサーは安価で大容量のものが作りやすいが 其の製造方法や材質によっては寿命が極端に短くなる場合がある。
また条件によっては液漏れ、膨張、破裂、極端な場合爆発を起こすことも有ります。
一般に電解コンデンサーは10℃温度が上がると耐用時間は半分になります。(10℃下がると寿命は倍になる。)
その為 温度の上がりやすい電源の内部に使われているコンデンサーなどは電源のファンが焼き付き 十分な冷却が行われなくなると それこそ あっという間に液漏れやパンクする。
素材や製造法によることも多く
2000年代の初めの頃 台湾製の電解液の質が悪く 極めて短時間で液漏れや、破裂が破裂が多発したことがある。
また 高品質を誇る(はずの)ニチコン製電解コンデンサーで電解液の過充填により膨張や液漏れが多発したこともある。
この問題のコンデンサーはHPのワークステーションに使われていた。
おくやま電脳工房で この頃のHDのワークステーションを数台使っていたが やはり液漏れで一台ずつ起動しなくなったり、不安定になり
現在 動作しているのは一台しかない。
この一台もCPU周りの温度の高い部分に使われているコンデンサーは液漏れを起こしており、もうそれほど寿命は長くないようだ。
障害を起こしている電解コンデンサーを交換することによりPCは復活するようだが、すでに製造後10年以上経っている為
無理して使い続ける必要もなく新しい機種に順次交換してきた。

hpワークステーション内部のコンデンサー
流石に 最近のPCでは液漏れを起こすコンデンサーは殆ど見ないが 10年以上前のパソコンを使い続けている場合、一度内部を点検してみた方が良いだろう。
最初に書いたように 温度が上がるとコンデンサーの温度が上がると寿命が短くなることから 空気の吸入口やファンなどのホコリも掃除しておこう。
posted by sugi at 11:08| Comment(0)
| パソコンの故障
2016年12月24日
起動しない専用機
年に一回ぐらいお問い合わせをいただく企業様。
全国的に有名な企業様で 当然 大手の販社や高度な技術力を誇るベンダーが何社も入っている。
ところがそれらの業者様の手に負えないややこしい(どうして良いかわからないおかしな)事態が発生すると電話をいただく。
今回は 生産管理システムのデータ収集しているサーバー(ハードウェアは普通のPC)が起動しなくなった。
これが動かないと生産の管理に支障をきたす。
生産機械と其のシステムが古く現実的に更新が難しい状態となっている。
このような事態は製造業では多く見られるケースで
(製造機器は普通数十年の寿命を持っているが)パソコンは10年も立つとハード、システムとも大きく変わってしまい互換性がなくなってしまう。
そのため 今回のケースも製造用の機器は動いているのに管理用のパソコンが壊れてしまったため問題が発生した。
実を云うと二年前に一回トラブルが発生しており その時 対策するとともに予備のクローニングしたHDDを準備して置いたのだが 今回それも使い切って予備がない状態だった。
PC自体(WindowsXP) 調べてみると電源がパンクしており、更に基板上のコンデンサーが液漏れを起こしている。

システムを制作したソフトハウスはもうなくなっているようで(よくある事態)なんとか復旧させなくては数十台の生産用機器のデータが収集できなくなってしまう。
※ 生産設備一台の価格は一千万近いとのこと。
とりあえず 同等機種を調達し システムごと復旧しなければならないようだ。
全国的に有名な企業様で 当然 大手の販社や高度な技術力を誇るベンダーが何社も入っている。
ところがそれらの業者様の手に負えないややこしい(どうして良いかわからないおかしな)事態が発生すると電話をいただく。
今回は 生産管理システムのデータ収集しているサーバー(ハードウェアは普通のPC)が起動しなくなった。
これが動かないと生産の管理に支障をきたす。
生産機械と其のシステムが古く現実的に更新が難しい状態となっている。
このような事態は製造業では多く見られるケースで
(製造機器は普通数十年の寿命を持っているが)パソコンは10年も立つとハード、システムとも大きく変わってしまい互換性がなくなってしまう。
そのため 今回のケースも製造用の機器は動いているのに管理用のパソコンが壊れてしまったため問題が発生した。
実を云うと二年前に一回トラブルが発生しており その時 対策するとともに予備のクローニングしたHDDを準備して置いたのだが 今回それも使い切って予備がない状態だった。
PC自体(WindowsXP) 調べてみると電源がパンクしており、更に基板上のコンデンサーが液漏れを起こしている。

システムを制作したソフトハウスはもうなくなっているようで(よくある事態)なんとか復旧させなくては数十台の生産用機器のデータが収集できなくなってしまう。
※ 生産設備一台の価格は一千万近いとのこと。
とりあえず 同等機種を調達し システムごと復旧しなければならないようだ。
posted by sugi at 22:16| Comment(0)
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