2016年02月28日

VP-330修理完了

Roland VP-330 ボコーダープラスの修理が完了した。

この個体はアンプの修理屋さんが修理したとの事だったが 
1.フォルマントを生成する10個のバンドパスフィルタのうち1つが壊れていたことを発見できず
2.メーカーの技術者ですら触ってはならない とされている 固定抵抗を闇雲にいじり倒し
元の状態がどうであったかわからない状態になっていた。

フィルターの故障は比較的簡単に発見できたが、シンクロで状態を見ながらサービスマニュアル通りに調整したが ノイズがまだおかしい。

サービスマニュアル自体内容が 間違っているようだ。

仕方なく手持ちのVP-330と比較しながら調整するはめに。

どうやら 同じような値に調整したが、一箇所を調整すると調整した他の場所の値が元に戻ってしまう。

結局 基盤のハンダ付けをほとんど当たり直してようやく解決。

経年変化でハンダが抜けて(割れて)いたのかもしれない。

しかし 素人まがいの技術者がわけも分からずいじくり回したおかげでむちゃくちゃ時間を食った。

できなければやらない、と云う のは技術者として基本姿勢。
わけも分からずいじくりまわすなど(アンプが専門らしいが)少なくとも技術者としてはとても信頼出来ない。
vp330-1.jpg
posted by sugi at 23:18| Comment(0) | 電子楽器

2016年02月23日

データ復旧すべきか?その基準は?

本日 データ復旧のお問い合わせ、
「ネットで調べるとファームウェア障害らしいので、自分で基盤交換してみたいがアドバイスを・・・・・・」

この手のお問合せをよく頂きます。

まず データ復旧に関するネット上の情報は殆どがいいかげんです。
HDDの状態を測定する専用機器が無くてその症状を特定できることはありません。
※または何百台もの復旧実績があれば別かもしれませんが、個人ではありえないでしょう。

データが読めなくなった時”復旧できる、出来ない”あるいは”やり方”を考える方が多いのですが その前に考えなければならないことがあります。

そのデータが自分にとってどれほど重要か?ということです。

その目安はどうするか 簡単な話です。
そのデータに対していくら金を出せるか?(復旧費用をいくらまでかけられるか?)考えてください。
※必ずしも業者に依頼すること前提ではありません。

もし 金をかけられないということなら ご自分でやってみてもいいでしょう。
※ただし 復旧不能の可能性も高くなります。

また、あまりかけられないと思ったら そのデータは復旧する必要すらないのかもしれません。

今まで使っていたデータですからあるに越したことはありませんが、整理するタイミングであるのかもしれません。
posted by sugi at 20:34| Comment(0) | データ復旧

2016年02月22日

基盤のハンダ付け

今 Rolan VP-330の修理のご依頼を受け作業中だがどうもこの個体 あちこち基盤を触っているようだ。

本来 メーカーから出てきた状態と基盤のハンダ付けの様子が変わっている。
楽器にかぎらず メーカーではハンダペーストを塗布した基盤をインサートマシンでバーツ(チップ部品)を取り付け、炉で加熱してハンダ付けを行う。
当然綺麗にハンダが付いているわけだ。
 
それに対して 人間がハンダ付けを行う場合 ハンダ付けをする部分を加熱し、その温度でハンダを溶かし線なりパーツを固定することになる。
この場合のポイントは ハンダゴテで直接ハンダを溶かして付けるのではないということ。
場合によっては 溶かしたハンダで半田箇所の温度を上げる などの方法を取ることもあるが 溶けたハンダを付ける場所や線に落としてハンダ付けができる訳ではない。
ハンダ付けをする場所が十分に暖まっていないと 溶けたハンダが急速に温度を失い ちゃんとつかないことがある。
通称”イモハンダ”とか”テンプラハンダ”というやつだ。
ちょっと引っ張ったり、力が加わると 簡単に外れたり、接ョク不良を起こす。
見かけ上 ハンダが塊になって乗っかっているので 素人はハンダ付けできていると錯覚するのだ。

今回のVP-330は基板上に何箇所か ハンダが怪しいところがある。
テンプラハンダ とまでは言わないが (キチンとついていなくて)接触不良を疑わせる部分がるのだ。
”修理ができる”、”回路がわかる”という人間でもハンダ付けがきちんとできる人は少ない。
前にも書いたかもしれないが ハンダ付けは きちんと教育されないと(もしくは十分な経験を積まないと)できるものでは無い。

(楽器を)修理する場合、正常に音が出るまで このような場所の接触不良や断線まで疑わなければならず、本来もっと簡単に終わるはずがなかなか進まない。

このような場所(インチキハンダ)は おそらく 前に修理した人間がやったことは間違いない。
お願いだから 修理するときに 壊さないでほしい。
pattern_vp-330.jpg
posted by sugi at 13:43| Comment(0) | 電子楽器
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